2025.10.30
【2025年10月】 全国消費者物価指数データ推移 総合指数は前年比+2.9%(過去60カ月データ)
ダウンロードページに、総務省統計局が10月に公表した消費者物価指数(全国)を時系列データ化して掲載しました。
当社が提供する経済統計データベースサービス Accelを用いて、過去5年(60カ月)分のデータを時系列データとして抽出したものです。
以下にデータからわかる、動向、特徴についていくつかご紹介します。
2025年10月公表の消費者物価指数(全国)は、総合指数が112.0、前年比でも2.9%の増加
総務省統計局が、2025年10月24日に、2025年9月の消費者物価指数(全国)データを公表しました。
総合指数は112.0、前年比では2.9%の増加となり、右肩上がりに物価が上昇していることがわかります。
生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)は111.4(前年比+2.9%)、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)も、110.8(前年比+3.0%)となりいずれも上昇となりました。
コアCPIの前年比は2025年6月の+3.3%→+3.1%→+2.7%と少しずつ伸びが鈍化してましたが、2025年5月以来4カ月ぶりに伸び率が拡大しました。

食料品の価格上昇が顕著 米類は伸び率鈍化も、依然高騰続く

2025年10月公表データで特に前年比の増加率が顕著な品目をピックアップしました。
米類:前年比+49.2%と依然として高水準を維持
米類は208.2(前年比+49.2%)となりました。
前年比でみると5月+101.7%→6月+100.2%→7月+90.7%→8月+69.7%と減少傾向ですが、依然として高騰が続いています。
指数は2022年6月の91.1を底に上昇に転じ、2023年以降は緩やかな上昇が続いていましたが、2024年後半から急激な上昇を見せ、約3年で約2.3倍の水準に達したことになります。
チョコレート:前年比+50.9%で記録的な高騰
チョコレートは、197.6(前年同月比+50.9%)となりました。
前年比では2025年8月の+49.4%に続き2カ月連続で50%近い伸び率となり、2020年から約2倍の物価水準に達し、高値圏での推移が継続しています。
鶏卵:前年比+15.2%で高値圏での推移
鶏卵は、142.4(前年同月比+15.2%)となりました。
前月の指数と比較すると+0.2とほぼ横ばいで、高値圏での推移が続いています。
2023年初頭の鳥インフルエンザ流行を契機とした価格上昇後、2024年前半には一時的な落ち着きが見られましたが、再び上昇傾向に転じ、依然として高い水準で推移しています。鶏卵を原料とするプリンやマヨネーズも、おなじく上昇しています。
※ダウンロードデータでは、プリン、マヨネーズのデータもダウンロードいただけます。
コーヒー豆:2020年比で物価水準2.3倍超え 前年比+64.1%
コーヒー豆は、232.4(前年比+64.1%)となりました。
2021年ごろから少しずつ上昇していき、ついに指数が230を超え、2020年と比べて物価水準が2.3倍となり、過去最高を記録しました。
消費者物価指数とは
消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)とは、家計が購入する商品やサービスの価格変動を測定する重要な経済指標です。総務省統計局が東京都区部と全国に分けて毎月公表し、約700品目について基準年(現在は2020年)を100として指数化しています。生鮮食品を除いた総合「コアCPI」や生鮮食品及びエネルギーを除いた総合「コアコアCPI」は、とくに注目されている指標です。
当社では、このデータを1970年よりデータベース化し、時系列データとして簡単にご利用いただけるよう提供しております。
(今回紹介したデータの一部はこちらからダウンロードいただけます。)
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