2026.4.6
【2026年3月公表】2月の鉱工業生産指数(季節調整済)は102.3(前月比-2.1%)と3か月ぶりにマイナスへ転落 2026年3月時点の時系列推移データ分析
経済産業省が公表している「鉱工業指数」について、データからわかる動向・特徴についてご紹介します。
また当社が提供する経済統計データベースサービス INDB Accelから取得した過去5年(60カ月)分のデータも掲載しておりますので、あわせてご利用ください。
鉱工業生産指数は102.3(前月比-2.1%)、生産・出荷は前月比マイナスへ転落
経済産業省が、2026年2月の鉱工業指数データを公表しました。
鉱工業生産指数(季節調整済)は、102.3(前月比-2.1%)となり、3か月ぶりのマイナスとなりました。業種別にみると、15業種のうち12業種で前月比がマイナスでした。
出荷指数は100.5(前月比-1.6%)となり、先月の+3.8%から大きくマイナスへ転落する結果となりました。
在庫指数は98.1(前月比+0.3%)となり、前月からわずかに増加しました。

業種別の生産指数は15業種のうち、金属製品工業を含む12業種で前月比が低下

前月比が上昇したのは、鉄鋼・非鉄金属工業、パルプ・紙・紙加工品工業、化学工業(除.無機・有機化学工業・医薬品)の3業種でした。
一方、残る12業種では前月比が低下しました。以下では、動きの大きかった業種を中心にピックアップしました。
金属製品工業:前月比-5.9%と大きく下落
金属製品工業の生産指数は89.9(前月比-5.9%)となり、前月の+6.0%から大きく減少しました。
金属製品工業業種のうち、金属線製品以外の品目(建設用金属製品、建築用金属製品、暖房・調理等装置、粉末冶金製品、缶類、その他の金属製品)で、前月比がマイナスとなりました。特に「缶類」に分類されている産業用アルミニウム製品は前月比-39.4%と大きく低下しました。
石油・石炭製品工業:前月比-4.1%と3か月ぶりのマイナス
石油・石炭製品工業の生産指数は97.8(前月比-4.1%)となり、3カ月ぶりのマイナスとなりました。
石油製品に分類されている品目のうちガソリンが-7.4%、灯油が-3.6%といずれも前月から大きく下落しました。
中東情勢を受けて、今後どのように石油・石炭製品工業の生産指数が変化するのか注目です。
輸送機械工業(除.自動車工業):前月比-6.4%と2か月ぶりの下落
輸送機械工業(除.自動車工業)の生産指数は113.1(前月比-6.4%)と前月から反落する結果となりました。
輸送機械工業(除.自動車工業)に分類されている品目のうち、航空機部品(前月比-3.3%)と船舶・同機関(前月比-3.5%)はいずれも前月比で-3%以上のマイナスとなりました。
鉄鋼・非鉄金属工業:前月比+2.3%と2か月連続でのプラス
鉄鋼・非鉄金属工業の生産指数は102.2(前月比+2.3%)と2か月連続でのプラスとなりました。鉄鋼業、非鉄金属工業ともに前月比でプラスとなり、構成品目別では非鉄金属工業の通信用ケーブル光ファイバ製品が+33.8%、電気銅+8.9%と大幅に増加となりました。
鉱工業指数とは
鉱工業指数(IIP:Industrial Production Index)とは、国内事業所における鉱工業製品の生産状況を測定する重要な経済指標です。経済産業省が毎月公表し、408品目について基準年(現在は2020年)を100として指数化しています。鉄鋼、電気機器、自動車などが主要業種であり、生産、出荷、在庫・在庫率が公表されており、とくに生産指数は日本の景気動向を判断する上で注目される指標です。
当社では、このデータを1978年よりデータベース化し、時系列データとして簡単にご利用いただけるよう提供しております。
(今回紹介したデータの一部は下記よりダウンロードいただけます。)
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